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転職の成果

つまり調査を依頼した会社、調査をされた会社の双方のビジネスになんらかの影響を与える可能性が少なからずあるわけで、責任の重い仕事です」六十歳近くになっての転進はご苦労も多かったに違いありませんが、「どんな仕事でも厳しさはありますから」と屈託なく答えます。

「私は文学部出身ですから、保険に関することを除けば、これまでのキャリアのなかで企業を的確に分析するための知識やスキルは圧倒的に劣るわけです。 それを挽回しなくてはならないという思いで、企業経営や財務に関する学習を自分なりにしてきましたが、やりはじめるといろいろなことが分かってきて、この世界もなかなか興味深いと感じるようになりました」ただ単に決算書を読むだけではなくて、小なりとはいえ、いろいろな業種の企業トツプに会い、話を聞くことで得るものも多いといいます。
情報公開に積極的な経営者ばかりではありませんが、なかにはかなり突っこんで話してくれる人もいます。 そういう取材活動を通じて、「世の中にはこんな仕事があるのか」「こういうからくりでこの業種は儲かるのか」「利益というのはそういうふうにして出てくるのか」と、新たな発見があるといいます。
「『門前の小僧習わぬ経を読む』なんて言葉もありますが、毎日やっていると分かってくる。 分かってくると、おもしろみが出てくるんですね。
充実感もあるし、生命保険会社にいたときよりも、ある意味で仕事をしているんじゃないかって思えるときもあります」まったく畑違いのような気もしますが、保険会社で働いていたときの経験も生きているといいます。 「いろいろな方とお話しさせていただいて有益な情報を聞き出す、という点では、保険会社で経験させてもらったことが、とても役立っていると思います」転進される方へのアドバイスとして、こんな話を聞かせてくれました。
「人それぞれおかれた環境なり、立場が違うでしょうから、あくまでも自分に似たような境遇の方の役にしか立たないかもしれません。 月並みですが、一言でいえば、『自分の好きなことをやるのが一番』、これにつきると思います。
日本全体が豊かになってしまっているから、ただ食べていくだけでなく、それなりのゆとりや余裕もほしいと考える方もいるでしょうし、そういう考え方も理解できます」Hさんは続けます。 「転職にあたっては、ヘッドハンティングのように請われて移る場合を除けば、給料がダウンすることが多いとは思います。


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